通信販売は完全に浸透した販売方法になっていて、個人宅への荷物の配送料が激増したことで、物流業界は活況を呈していると言われています。それは荷物の配送はドライバーが行うしか方法がなく、そこで使われるトラックも積載できる重量が決まっていることから、荷物が増えても定量までしか載せられないからです。その上に近年は若年層の運転免許取得率が減少したことで、ドライバー不足の現状は継続していくでしょう。物流業界は拡大が続く荷物に対する対抗策はトラックの数とドライバーを増やしていくしかなく、このような流れから中古で車両を増やす業者が多くなっています。
その理由はどれだけ物流量が増えても配送料が上昇していないことで利益率が下がっていて、新車を購入するような資金的な余裕がないからです。トラック買取は専門業者が増加していますが、この場合の買取には注意しなければいけないことがあります。現在の買取業者が最も気にしなければいけない点は、将来的にどのような燃料を使った車種を選定すればいいかということです。これは以前まで中心的な役割を担っていた軽油は大量の二酸化炭素を排出することから、環境面で懸念を生じるようになったからであり、二酸化炭素の排出量が少ないガソリン車の人気が高まっています。
ただし、このガソリンもいずれは問題視される可能性が高く、大手物流会社では電気式のトラックに移行するところも出ています。電気自動車は二酸化炭素を排出しないのでクリーンなイメージがありますが、問題は物流のように常に車両が走行する業務で使う場合に、充電するための供給先が見つけにくいということです。都心部であれば設置数が多くなっていますが地方では限られているので、この供給先の動向から電気自動車も問題視する可能性があるでしょう。